富士山には山頂につながる登山道が4つある。それぞれに特徴があり、アクセスのしやすさや山小屋の有無にも違いがある。自分の体力や経験を考え、登山道を選ぶようにしよう。
吉田ルート
富士登山の定番ルートで、山小屋や救護所などの施設も充実。初めての人でも安心して登ることができるが、人気ルートのため混雑も多い。登山道と下山道が別になっている。
8合目以上なら登山道からもご来光が見える。
- 登山口の標高・・・・・2305m
- 吉田ルートの頂上・・・3710m
- 標高差・・・・・・・・約1405m
- コースタイム
登り・・・・・・・・・約6時間15分
下り・・・・・・・・・約4時間 - 歩行距離
登り・・・・・・・・・約5.8km
下り・・・・・・・・・約7.0km
富士宮ルート
吉田ルートに次いで人気のルートで、登山口の標高が高く最短距離で登頂できる。最高標高点の剣ヶ峰にも近い。ただし、登山口の標高が高いぶん体への負担も大きく、道は険しく急登の連続となる。
登山道からのご来光は位置的に見えない。下山も同じ道を通るため時間帯によっては渋滞がある。
- 登山口の標高・・・・・2380m
- 富士宮ルートの頂上・・3710m
- 標高差・・・・・・・・約1330m
- コースタイム
登り・・・・・・・・・約4時間30分
下り・・・・・・・・・約3時間20分 - 歩行距離
登り・・・・・・・・・約3.7km
下り・・・・・・・・・約3.7km
須走ルート
自然を満喫できる緑の多さが人気の須走ルート。本6合目あたりまで樹林帯で、日中なら日差しを遮ってくれる。本八合目からは吉田ルートと合流し混雑するが、それまでは静かな登山が楽しめる。下山の楽しみは、砂走り。砂地を一気に走って下れるのが魅力のルート。
樹林帯を抜ければ登山道からもご来光が見える。標高差があり、登りの行程がやや長い。
- 登山口の標高・・・・・1970m
- 須走ルートの頂上・・・3710m
- 標高差・・・・・・・・約1740m
- コースタイム
登り・・・・・・・・・約5時間30分
下り・・・・・・・・・約3時間 - 歩行距離
登り・・・・・・・・・約6.1km
下り・・・・・・・・・約6.0km
御殿場ルート
4つのルート中、最も低い登山口から登る体力勝負のロングコース。混雑がなく静かな富士登山が楽しめるが、そのぶん山小屋の数も少なく、救護所もない。登山道からはご来光や影富士が見えやすいのが長所。下りは宝永火山や裾野を眺めながらの大砂走りが人気で、1歩で3mくらい飛ぶように下れる。大砂走りを楽しむため、違うルートから登り、下りに御殿場ルートを使う登山者も多い。プリンスルートを組み合わせれば、富士宮ルートの登山口にも戻れる。
- 登山口の標高・・・・・1440m
- 御殿場ルートの頂上・・3710m
- 標高差・・・・・・・・約2270m
- コースタイム
登り・・・・・・・・・約8時間
下り・・・・・・・・・約3時間30分 - 歩行距離
登り・・・・・・・・・約9.8km
下り・・・・・・・・・約8.2km
※詳しい地図などは下記ホームページを参考にしてください。
http://www.fujisan-climb.jp/trails/index.html
【富士登山】快適に御来光を見るなら混雑は避ける!週末と連休の混雑は半端なーい。
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