一度は富士山に登ってみたいけど、知らないことが結構ある。
不安も疑問も解消すれば富士登山にチャレンジしてみたくなるかも。
富士登山の基礎知識、どこから登るのか?揃えたい登山道具に持ち物、無事に登頂するための基本を覚えておこう。
Q.富士山に登れる期間は?
登山道が開通している期間が登山シーズン。
今年(2017年)の登山シーズンは吉田ルートが7月1日の山開きから9月10日まで。
須走・御殿場・富士宮ルートは7月10日から9月10日まで。
と富士登山オフィシャルサイトにもあるように、登山シーズン期間以外や、積雪期の登山は大変危険なのでオススメできない。
登山シーズン以外の注意事項
- 万全な準備をしない登山者の夏山期間以外の登山「禁止」
- 夏山期間以外については、公益社団法人日本山岳協会等が推奨する「登山計画書」を必ず作成・提出すること
- 山中のトイレが使用できない夏山期間以外において、万全な準備をした登山者が登山を行う場合、携帯トイレを持参して自らの排泄物を回収し持ち帰ること
Q.どこから登ればいいのか?
富士山にある登山道は4つ。自分にあった登山道を選ぶ事。
各登山道の標識はそれぞれ色が決まっている。自分が利用するルートの色を覚えておき、分岐点等で間違って別のルートを利用しないよう注意しよう。
山梨県側
・吉田ルート(黄色)・・・登山口:富士スバルライン五合目
静岡県側
・富士宮ルート(青色)・・登山口:富士宮口五合目
・須走ルート(赤色)・・・登山口:須走口五合目
・御殿場ルート(緑色)・・登山口:御殿場口新五合目
富士登山ルートマップ(PDFファイル11M)Fuji_Climbing_Map
Q.登山口までのアクセス方法は?
ふもとの駐車場から登山口までのシャトルバスが運行されるので便利。本数もかなり増便されるので、待ち時間もそれほどない。
登山シーズン中は、マイカー規制があり駐車場は混雑する。
登山シーズン以外はバス・タクシー・マイカーで登山口まで行ける。
今年のマイカー規制
富士スバルライン(吉田ルート)・・・7月10日(月)17時〜9月10日(日)17時
▶︎駐車場:富士北麓駐車場
富士山スカイライン(富士宮ルート)・7月10日(月)9時〜9月10日(日)18時
▶︎駐車場:水ヶ塚駐車場
ふじあざみライン(須走ルート)・・・7月10日(月)正午〜9月10日(日)正午
▶︎駐車場:須走多目的広場
御殿場ルート・・・・・・・・・・・・実施なし
Q.登山日程は?
オススメは小屋泊まり。一日の登山距離も短くでき、マイペースで登れるので疲れることも少なく登頂できる。高所順応のためにも、スタート地点で1時間くらいの休憩、8合目付近で山小屋で仮眠、そしてご来光に合わせて頂上へ出発するプランがオススメと思う。
ただし、ご来光の時間はどのルートも混雑が予想され、頂上付近では渋滞が発生する。ご来光を見る場所を頂上とせず、渋滞を避けるのも手だ。山小屋付近でご来光を眺め、山頂を目指せば渋滞も回避できる。
あまりオススメはできないが、週末に多く見かけるプランで徹夜で歩き続ける弾丸登山。徹夜で一気に登るため、時間と引き換えに身体的なリスクがかなり高い。
どこでご来光を見るかを軸に時間を計算していくとプランが立てやすい。ゆとりを持ったプランを立て安全第一と考える。富士登山では色々なトラブルが発生するもの、無理だと思ったら下山する勇気も必要だ。
Q.富士山の気温って?
夏でも5合目付近の平均気温は約18℃。頂上では約6度と真冬並み。
100m登るごとに、気温は約0.6℃低くなる。平地に比べ富士山頂は20℃以上寒くなる計算となる。また、富士山は独立峰で遮るものがないので風が強く、ご来光を待つ夜明け前は凍えるほど寒い。防寒対策は万全にしておこう。
Q.登山道にトイレはあるのか?
公衆トイレと山小屋のトイレが利用できる。トイレには100円から300円程度の協力金(チップ代)が必要で、小銭の準備をしておくこと。
登山ルートによっては、山小屋が少なくトイレがほとんどない区間があるため、あらかじめトイレの位置を確認しておくことが大事。
7月1日から7月9日までは全ての山頂トイレが使えません。携帯トイレを持参しましょう。
Q.具合が悪くなったら?
登山道には救護所が開設されているルートがある。登山シーズン中の一定期間は医師が常駐しているので、緊急の場合は救護所で診察してもらう。
自力で歩けない場合は、近くの山小屋に連絡するか110番または119番に救助要請をする。登山道の途中の場合は、近くに標識があれば標識の番号を伝えると場所がわかる。
救護所の場所
吉田ルート・・・7合目と8合目
富士宮ルート・・8合目
少しでも体の不調を感じたら、無理をせず早めに下山することが大切だ。
Q.携帯電話は使えるの?
夏の間は、各携帯会社のアンテナが設置されるので、電話が繋がりやすくなる。
緊急の場合や、仲間とはぐれた時などに使用することが可能だ。
去年は山頂でポケモンも捕まえることができた。ただし、登りながらの携帯は危険なので絶対にやめよう。山小屋内での使用は、周りの人の迷惑にならないようマナーモードにしておこう。
あと、電池の減りが早い気がする。スマホでログを取りながらの登山はバッテリーが持たないので、荷物は増えるがモバイルバッテリーを持参している。
Q.服装と持ち物は?
登っている時と、休んでいる時の体感温度にかなりの差があるので、軽くて温度調節が効くものがオススメ。しっかりとした登山用装備は必須で、風が吹くと寒くなったり、雨の心配もあるので、防水機能のある雨具は防寒具としても役に立つので必ず用意する。
急な天候な変化にも対応できるよう、万全の準備をしておこう。
必要な装備
- 登山靴・トレッキングシューズ
- 30リットルくらいのザック
- ミドルレイヤー(インナーの上に羽織る長袖のシャツなど)
- トレッキングパンツ
- 靴下(中厚手のもの)
- セパレートタイプの雨具
- 防寒着(フリース、ダウンジャケット、手袋、防寒用の帽子など)
- 速乾性の肌着(汗で濡れると寒くなる)
- 帽子
- ヘッドランプ
- サングラス
- 水(1〜2リットルくらい)
- 行動食(チョコレート、アメ、ナッツなどカロリーの高いものと塩分を補給できるもの)
- 地図
- 現金とトイレ用の小銭
- ゴミ袋(自分のゴミは自分で持ち帰る)
- タオル
- ファーストエイドキットや常備薬
- 保険証
あると便利
- マスク
- 携帯電話
- ストック
- ゲイター・スパッツ
- カイロ
- 日焼け止め
- 耳栓やアイマスク(山小屋で)
- 酸素
- サポートタイツ
- バーナーやクッカー(あったかいものが嬉しい)
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