富士山に登ってみよう!【1回目富士宮ルート】

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1回目富士登山【富士宮ルート】

富士宮ルート

富士山に初めて登ったのは2013年の8月アタマ。
高校受験を控えた息子を連れ、中体連も終わって本格的に受験勉強を始める前に富士登山に挑戦した。
きっと高校生になったら、部活やらなんやら理由をつけて親と一緒に旅行に行くこともなくなるだろう、これが最後かもしれない。
そして、これから受験を頑張って希望の高校に入って欲しいという願いも込めて。
一緒に付き合ってくれたのが、唯一の経験者の義弟(妹の旦那)のウリちゃん、そしてガラスの膝をもつ弟のアオリ。
どのルートで登るか相談した結果、一番標高の高い位置からスタートできる富士宮ルートを選択。下りは御殿場ルートからプリンスルートを通って富士宮に戻ることにした。
山頂までの歩行時間・歩行距離は短いが、短時間で登るため高山病にかかりやすくなることに注意しなければならない。

富士宮口五合目(2380m)

ご来光の時間に合わせ出発時間を決め、19時には富士宮口五合目へ。小雨が降っていて肌寒かったのを覚えている。
トイレ休憩やら、ニコチン補給やら時間を潰すこと1時間。カラダをゆっくり標高に慣らさなければいけないが、人の多さと雨のせいもあって場所がなく落ち着かない。
あまりゆっくりも出来ず1時間後の20時、富士宮口五合目(2380m)を出発した。
ヘッドライトの明かりで足元を照らし、カッパのフードを被って視界はよくない。4人がはぐれないようにペースを作るが、どうやら自分のペースは早いらしい。アオリが遅れ始めたので先頭をウリちゃんに任せた。

六合目(2490m)

六合目(2490m)まではだいたい25分。雲海荘と宝永山荘があり、最初の目標はけっこう近い。
少し休憩をして七合目を目指す。しばらく歩くと雨も上がり、体が暑くなってきたのでカッパを脱いでザックにしまう。空には星が見えてきた。前を歩く人たちの明かりがあるので、先のルートがわかりやすい。七合目の山小屋の明かりが見え、先が長いのがわかってしまう。
ザラザラの砂や小さな岩場を歩くこと1時間。ようやく新七合目(2780m)に到着。

新七合目(2780m)

御来光山荘の前は混んでいたので、少し過ぎたところで荷物を下ろす。おやつタイムだ。
甘納豆にナッツ類をジップロックに詰めて持ってきたのをみんなに配るが評判はイマイチ。しょうがないので1人で食べる。
時間にはだいぶ余裕を持って計画を立てたので、ゆっくり次を目指す。
流れ星が見えたので、空を見上げながら、足元にも気をつけながら登る。
この時期ペルセウス座流星群がけっこう長い期間見られるみたいで、辛い山登りの楽しみの一つとなってくれる。
歩くこと1時間超。かなりのスローペース&流れ星観察でけっこう時間を使い、次の目標に到着した。

元祖七合目(3010m)

ここで八合目のつもりだったが、実は元祖七合目(3010m)の山口山荘。時間は23時少し前。
さっきも七合目やったのにまた七合目やん。ってここで最初の心が折れる1回目。かなりのショックに息子とアオリが膝をつく。
まぁ詳しく登山道の説明もしてなかったんだけど、知らない人は七の次は八だと思うね。

富士山スカイライン(静岡県)ができたとき、すでに開通していた富士スバルライン(山梨県)に対抗して終点を新五合目にしたらしい。 富士山スカイライン(静岡県)の終点は、もともとは三合五勺だったが、すでに開通していたスバルライン(山梨県)の終点が五合目だったので、対抗して五合目に変えてしまったらしい。 それで困ったのが、それより上にある山小屋。五合目の次が四合目というわけにはいかないので、四合目の山小屋が六合目に、六合目の山小屋が新七合目に変わった。もともとあった七合目の山小屋が元祖七合目になったようだ。

ショックのせいか先に進めない息子とアオリ。足が止まってしまったので、少し進んだ広めの場所で休憩することに。
ザックを放り投げ、寝転んでしまった。また流れ星が見える。
甘納豆とナッツのおやつは誰も欲しがらない。お腹も空いてきたのでゼリーをチュウチュウしてみた。疲れてきたのは心が折れたせいだけではなかった。スタミナ切れを防ぐため、ちょいちょい食べながらがいいのかな。高山病にならないように水分も補給する。
少し元気も回復し、歩く気分になってきた。先はまだ長いが一歩づつでも歩くことにした。
岩場が多く、歩きづらい道だが、深呼吸をしながら慎重に進む。

八合目(3250m)

八合目(3250m)まではちょうど1時間。急な岩場が現れて、そこを登りきると八合目だ。時間は0時を少し回ったところ。
八合目には富士山衛生センター(救護所)がある。ここでトイレ休憩とした。
ツアーの団体さんも一緒となり、抜いてもらうのに随分と足を止めることになる。
けっこうな混雑で、この辺りから一歩づつ並んで歩くためなかなか先には進めない。
列から抜けるとなかなか元に戻れないので、はぐれないようアオリの足に合わせることにした。
だいぶ疲れてきたのか、アオリの休憩の数が増えてきた。それでも列に戻れば進まなくてはいけないので一歩ずつ前へ押し出される。
1時間ちょっとかかって、やっと九合目に到着した。

九合目(3460m)

九合目(3460m)、時間は午前1時20分。万年雪山荘の前で写真を撮る。
暗くて何も見えないのだが、後で撮影した時間はわかる。
元気なのはウリちゃん。さすが2回目だけあって、まだまだ余裕がある。
富士山に来る時も、車の運転を5時間。登りだして5時間半。若いだけあってかなりタフだ。
ペースを作るのもうまい。いてくれるだけで随分助かる。
やっと九合目。あとちょっと。ここまできたら登るしかない。

九合五勺(3590m)

胸突山荘があるのが九合五勺(3590m)
九の次は十だと思っていたけど、薄々感づいていたため、ここではあまり心が折れるほどのショックはない。頂上まではヘッドライトの道が続いている。
ここまでもやっぱり1時間ちょっとかかった。渋滞がひどい。
登りもかなりの傾斜になってきたのが、疲れた体にこたえる。
息子は頭が痛いと言い出し、少し進んで動けなくなった。アオリは膝が悲鳴を上げ出したようだ。
御来光にはまだ時間がある。あと0.5合を残したところで、休むことにした。もう鳥居は見えている。
30分ほど休むと、息子も動けるようになってきた。あと一息、ほんとあと一息だ。
列に戻って押し出されること1時間、鳥居をくぐる事が出来た。
鳥居の前では、ひと組ずつ記念撮影、渋滞がさらに進まない。
もうちょっと、もうちょっとで頂上だ。

富士宮口山頂(3715m)

山頂手前にある鳥居をくぐってもう一息登ると、富士宮口山頂(3715m)に到着!
4時15分ついた、やっとついた。嬉しいより疲れた。
息子は倒れこむように、富士山本宮浅間大社奥宮の鳥居の下で寝てしまった。
日の出までまだ1時間以上ある。とにかく寒い、風が強い。
着れるものを全部息子にかけて、エマージェンシーシートをかけ、風で飛ばないよう4人のザックで周りを囲み、そのまま寝かせることにした。
しばらく休んで、ウリちゃんとアオリは御来光ポジションに移動。
自分は息子にくっついて、明るくなるのを凍えながら待った。
日の出の時間を過ぎ、すっかり明るくなってもまだ起きない。
少し離れたところに、もう一つ山がある。
えっ、ここが頂上じゃないの?そういえばここは3715m。富士山ってみななろう(3776m)じゃなかったっけ?
そう、一番高い場所、剣ヶ峰はその山の上。ここで2回目の心が折れた。
息子が目を覚まし、剣ヶ峰まで行こうと誘ってみたけど、頭が痛いのが治らないらしい。
やっとの事で浅間大社で受験のお守りを買い、下山することにした。
記念写真は、4人で浅間大社の鳥居の前で撮ってもらった1枚のみ。
ここが今回の富士山頂上となった。

下山

下山は富士宮ルートの混雑と岩場を避け、膝に優しい御殿場ルートを通り、プリンスルートから富士宮口に戻るコースとした。
30分も下らないうちに、すっかり息子も元気になり先頭を走っていた。
どうなることかと思ったが、無事下山。帰宅する事ができた。

帰って思った事、無理なスケジュールと弾丸登山はやめなくてはいけない。
また息子と登れるなら、一緒に来てみたい。

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